今年の暖冬の冬から春へと桜前線が北上して来ます。暖冬の影響から今年は開花が早いようです。
自然界は私たちに多くの教示を示してくれますが、こちら側にその真意を悟る思考力がなければ何の役にもなりません。
会社の経営でも成功と言う開花があっても慢心と言う意味の温床が付いて来ますと急激なる下降線を画く訳であります。
功なり名を成した時に大切なる事は花冷えに見られるごとく、常に試練と言う「寒さ」を与えることではないかと思います。
「勝って兜の緒を締めよ」と言う格言は、真にこうした油断や慢心を戒める教訓と思うのであります。
少しでも成功成就を得たならば、それを長く持ち続けるために試練を課すことは大事なことと言えます。成功すると慢心なる心から温床なる方向へと行きたくなり、試練とか苦言を遠ざけて行くことになります。それば長く咲くべき花であっても早く散らす原因となって来るのです。
経営する中で多くの学ぶ点が自然界の現象の中で含まれているのであり、こちら側の学ぶ視点と言う努力と理解力がなければ、春の自然界の示してくれる姿から、一時の楽しみで終始して行くことになります。
使われる立場と使う側の立場の違いは、こうしたちょっとした自覚からの違いからと思います。
春と言う季節は土中の根張りの期間が過ぎ一気に存在を示す期間であり、勉学を終了した社会の中に出発する若者のようでもあります。
そして春の土用(4月17日より5月5日)にまた自然界は次の伸展の為に、エネルギーを蓄えます。そして次に初夏の季節を迎える訳であります。
土用の期間は次の季節への飛躍のための自然界の充電の期間であり、エネルギー補充の期間でもあります。