第25回参議院選挙は7月21日に投開票されました。
投票率(選挙区選)は48・80%で、過去最低だった1995年の参議院選(44・52%)以来24年ぶりに50%を割る低投票率でした。18歳以上の人達に選挙権があり、当日の選挙に行けない人には期日前投票があるのに、何故この国はこんなに政治に関心がないのかといつも思います。
投開票の結果は
自民党 57議席(−9)
公明党 14議席(+3)
与党合計 71議席
立憲 17議席(+8)
民主党 6議席(−2)
維新 10議席(+3)
社民党 1議席(0)
共産党 7議席(−1)
その他 12議席(+6)
野党合計 53議席
総合計 124議席
選挙の争点でもありました改憲に必要な与党で3分の2の議席は占める事が出来ませんでした。安倍首相が目標とする2020年の改正憲法施行には困難な結果となりました。
山積する難問題を今後どう乗り越えて行くのか、日韓貿易摩擦や直近に迫っているアメリカとの貿易交渉やホルムズ海峡問題(自衛隊の派遣問題)はどうなるのか注視していかなければなりません。
選挙後のトランプ大統領の日本に対する出方に注目です。「2019年度を占う」でも述べましたように今年は、アメリカは(東北方位)暗剣殺にあたっていますので注意が必要です。
特筆すべき点は国政初挑戦の「れいわ新選組」「NHKから国民を守る党」の両政治団体が公職選挙法と政党助成法上の政党要件を満たした。両党ともに得票率が2%を超えた。
また注目の1人区の秋田・山形・岩手・新潟・宮城はすべて与党(自民党)がやぶれ野党が勝利した。
安全保障関連法で人気の落ちた公明党は一切、憲法改正問題にふれずに本音と建て前を使い分け上手く選挙を乗り切りました。選挙の度に目にするのは支援母体の創価学会の選挙に対する姿勢です。なりふり構わずに応援する姿は少し異常の光景です。そして確実に支持率は低下しています。
正に選挙の為の政治運営(政策)になっている今の政治に、真の期待は出来ません。その為に選挙の争点がずれていたことも見逃せない選挙でした。
投開票の結果は真摯に受け止めなければいけません。
しかし与党一強の態勢は今後の日本の政治には決して良い事ではないのです。野党は何の政策も人材もない現状の力を反省し、一日も早く立て直す事です。
安倍政権の今後の政治運営が上手く行くのか、これからも国民の支持を得るのかは、しっかりと見て行かなければいけません。